2026年10月4日日曜日

新世界よりなど。


/*    意外と長文になったが、ただの感想で、たいしたことは書いてない。 */ 

●小説 新世界より

アニメでストーリーは知っているので、飛ばし読みで読んだ。

これは、よくできている作品だと思うけど、気持ち悪い作品でもある。

少しホラーよりで、結末も、ひどいから。

しかし、よくできた話で、面白い。

でも、いろんな人がいるから、100人いて100人が面白く感じることはないだろう。

○読むと、細かいところは忘れていて、どういう意味だったかと、ときどき、わからない。

内容は、複雑だけど、文体は、思ったより平易で、子ども向けみたい。

作者も、エンタメだから、むずかしい表現はさけているとか言っていた。

平易な文体のほうが、読者が増えてよいのだろう。難解な表現を好むのは、一部のひとだけだ。

そのへんは、最近はAIで変換可能だ。

アニメは、2012年だから、もうかなり前の作品だ。遺伝子改変後の世界を描く設定はよくあるけど、これが上位クラスだろう。

2013年に、翠星のガルガンティアがあったけど、新世界よりのほうが上だろう。

○気になるのは。マリアの娘が、自分がバケネズミだと思い込んでいるのは無理がある。自分の手をみたり、水たまりに自分がうつるはず。また、鏡を一度みている。それでも自分がネズミ人間だと思い込んでいたのだろうか。

○

ややこしいことに、きし機構というのは、人間を殺せないようにするしくみではなく、同種を殺せないようにするしくみのようだ。

ふつうの人間、奴隷たちに、きし機構を組み込まなかったのは、

2つ理由があるという。

○

呪力をもつ人間の圧倒的な地位を守るため。

ハダカデバネズミの遺伝子を混ぜてみにくくして、殺せるようにした。

○

どれいたちには、きし機構はくみこめない。それは呪力による自殺なので、呪力をもたない人間には、くみこめない。

○ハダカデバネズミが人間を殺せる問題は残ったままだ。

非人道的で、もう少しよい方法はなかったのだろうか。


■伊藤潤二の人間失格

やっと3巻を読んだ。

冒頭と最後に、太宰治がでてくるが、間はずっと ようぞう という男性の話。

ようぞうは、イケメンすぎて、女性関係でトラブルばかりおこしている。

2巻はかなり前に読んでうろおぼえながら、すごみがあった。でも、3巻は、薬屋の女性との間で、モルヒネ中毒になってしまう話が中心で、ストーリーは単純だった。

 ようぞうは、わざとこけたりして笑いをとる道化を演じていたが、たけいちに、わざとだろといわれてパニックになる。

しかし、お笑い芸人でわざとこけるとかいくらでもあるから、その程度のことでパニックになるとか微妙にわからない。

ただ、あとででてくる、せきこんで、具合悪そうにみせる演技をみすかされて、冷や汗をかくというのはわかりやすい。

とにかく、心中したり、薬中になったり、破滅する方向にばかり話がすすんでいく。

人間失格だし、伊藤潤二だから、とくに違和感がない。

ヤニねことか、笑えるけど、こちらは、ひどすぎて笑えない。子ども向きではない。

でも、俯瞰すると笑えるけど。笑えるほどひどすぎる人間についての話だ。

ようぞうも、1巻で、たけいちを自殺においこんでいるから、罪深いひとだ。

ようぞうは、せっちゃんは、たけいちのことが好きだぞと嘘をついて、たけいちはその気になって破滅した。

1巻の段階で、浮気して殺人事件にまでなっているし。

でも、ようぞうは、性的な幼児虐待もされているから、同情の余地もあり。

私ごときでは、理解できないところも多いけど、よくできていて、面白かった。

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