2026年9月2日水曜日

小説読解入門-『ミドルマーチ』

 小説読解入門-『ミドルマーチ』教養講義 (中公新書 2641)

廣野 由美子 (著) 

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 もともと、『ミドルマーチ』を読むのが目的だった。

 でも、ミドルマーチ自体は、読むのが、たいへんそうなので、解説書のほうが読みやすいかなと思って、これを読んだ。 さらに、前作から読んだほうがいいかもと思って、廣野 由美子の前作となる、

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

を読んだわけだ。

 小説読解入門-『ミドルマーチ』教養講義は、読むと、理路整然としていて、解説も細かく、わかりやすいけど、あまりおもしろくない。

 そもそも、ミドルマーチのストーリーが、ありがちで、つまらない。SFでもミステリでもない、普通の話で。

異星人もタイムリープもない。殺人事件になりそうなことはおこるが、すごいトリックがあるわけでもなく。

たぶん、ミドルマーチは、ストーリー以外がすぐれているのかもしれない。

心理描写なのだろうか。でも、それも、たいしたことはないような感じ。

しかし、これらは、ミドルマーチを読まずに、解説書を読んだだけなので、いいかげんな推測でしかない。

だいたい、ドストエフスキーだって、ミステリに近いものもあるけど、普通の話だ。

普通の小説だからつまらない、というのも少し違うだろう。少しどころかピントはずれかもしれない。

でも、このストーリーは、あらすじを読んだだけだが、個人的には、おもしろくない。

あらすじは、小説読解入門の冒頭に書いてある。ネタバレになるが、解説書だからそれは必要だ。

○ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』のあらすじ

【あらすじ】

冒頭は一八二九年。ドロシアとシーリアの姉妹は、地方都市ミドルマーチ近郊のティプトン屋敷で、独身の伯父ブルック氏と暮らしている。

あらすじは、長くなるので、すごく短くすると。

○ドロシアが主人公で、善人の若い女性。老人の牧師、カソーボンと結婚した。

ドロシアは、カソーボンの研究をささえたいと燃えていた。

でも、だんだんと、カソーボンは、凡庸で、嫉妬深い人間だときづいてしまう。

ドロシアは、ラディスローという青年のほうに愛がうつっていく。

やがて、カソーボンは死んだが、遺書に、ラディスローと再婚したら、遺産は相続させないと書き残していた。

カソーボンの嫉妬深さにドロシアは愕然とする。

ラディスローには、ロザモンドという美女のかげがあり、ドロシアは、嫉妬で悩む。だが、自分も世界という有機体の一部だと悟り、大きな視点でのりこえていく。P106

結局、ドロシアは、カソーボンの遺産をすてて、貧乏にはなるが、ラディスローと結婚した。

夫婦はロンドンに移って家庭生活を始めた。

ラディスローは国会議員になり、ドロシアは妻として母として献身的に生きたようだ。

○銀行家のバルストロードの話がはいる。彼は、すごい金持ちだが、利己的で傲慢なところがある。悪役だ。

バルスは過去に詐欺師のような違法なことをしていて、ラッフルズという男におどされていた。

ある日、ラッフルズは、病気で道ばたでたおれて、バルスの屋敷に運び込まれた。

医者のリドゲイトがそれを診察する。バルスは、わざと医者の指示を家政婦に伝えず、ラッフルズは死亡した。

未必の故意だ。

ホーリーがバルストロードがあやしいと、彼の過去を調べ始めた。

人々は、バルスとリドゲイトは、口封じでラッフルズを殺したのではとうわさしはじめる。

しかし、うわさはまちがっている。真実をいえば、バルスに罪はあるが、リドゲイトは、なにもしてない、無実の罪だ。

だが、リドゲイトも、バルストロードも町にいれなくなり、遠くへひっこした。

リドゲイトのその後は、エピローグ P117に書いてある。

/*   まだまだたくさんのキャラがでてきて、複雑にストーリーがからみあうが、省略。  */

■キャラ

登場人物名,主な特徴・作中での立場

○ドロシア,主人公。理想主義的で自分の生き方を模索する女性。カソーボンと結婚するが、のちにラディスローと再婚する。聖女のごとき精神をもち、社会に貢献するが、無名の大衆のひとりとなった。

○シーリア,ドロシアの妹。のちにサー・ジェイムズと結婚する。

○サー・ジェイムズ・チェッタム,近隣に住む准男爵。最初はドロシアを望むが、のちにシーリアと結婚する。

○カソーボン,ローウィック屋敷の主で、30歳近く年上の牧師。不毛な研究に没頭し、ドロシアと結婚するが急死する。

○ウィル・ラディスロー,カソーボンの従弟。才能ある青年。ドロシアと互いに惹かれ合い、のちに国会議員となる。

○ブルック氏,ドロシアとシーリアの伯父。ティプトン屋敷の主。一時期、政治活動に乗り出す。

○リドゲイト,ミドルマーチにやってきた若く野心的な医者。新病院の責任者となるが、多額の借金と疑惑に苦しむ。

○ヴィンシー  市長。製造業の工場経営者。派手な交際をして、子どもに残す財産はあまりない。

○ロザモンド,市長ヴィンシー氏の美しい娘。リドゲイトと結婚する。彼女は、浪費家で、贅沢な生活により夫婦関係が破綻していく。

いつも自分は正しいという信念をもっていて、間違いを認めず、自己中心的な女性。

しかし、ラディスローにふられて泣いたことがある。

ロザモンドは、ラディスローと、音楽を共通の趣味として、かなり親しくなっていた。

ドロシアが嫉妬をおぼえるほどだった。

○フレッド,ロザモンドの兄。遊び人で借金を重ねるが、のちにケイリブの下で働き、メアリと結婚する。

甘やかされて育ち、イケメンで素直でやさしいが、なまけものだ。しかし、改心する。

○ピーター・フェザストーン,財産家の老人。フレッドの伯父。メアリを世話役として雇っていた。

○メアリ・ガース,フレッドの幼馴染み。フェザストーン老人の世話役。のちにフレッドと結婚する。

美人ではないが、知的で人間的にすぐれている。

○ケイリブ・ガース,メアリの父親で、誠実な土地差配人。フレッドの借金の保証人になり損失を被るが、のちに彼を雇う。

○フェアブラザー,リドゲイトの友人である牧師。メアリを愛していたが、フレッドとメアリの恋を応援することにした。だが、フレッドが堕落したときは、自分がメアリと結婚することになると、フレッドに忠告した。

○バルストロード,裕福な銀行家。慈善事業として新病院を建設するが、過去の不法なビジネスや隠蔽工作が露呈し失脚する。前のつまの娘の財産を着服していた。

ストーンコートにある屋敷を買う。

ヴィンシーの妹ハリエットと再婚している。

○ラッフルズ,リッグの義父。バルストロードの過去の醜聞(秘密)を知る恐喝者。体調を崩し、ストーンコートで怪死する。

○ハリエット,バルストロードの妻(市長ヴィンシー氏の妹、フレッドやロザモンドの叔母)。夫の失脚後も同行し、フレッドに屋敷を託す。

○タイク,バルストロードが強く推し、リドゲイトの投票によって新病院の礼拝堂付きとなった牧師。

○ジョシュア・リッグ,フェザストーン老人の隠し子。老人の全財産を相続し、ストーンコート屋敷をバルストロードに売却する。

○フランク・ホーリー,町役人の書記。ラッフルズの死亡事件を調査する探偵役。バルストロードを疑うが、証拠をつかめない。

○ナウマン  画家。ラディスローの友人。ドロシアの絵を描きたいとラディスローにたのみこみ、ドロシアを描く。




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