2025年8月26日火曜日

孤島パズル

 孤島パズル 有栖川 有栖  (創元推理文庫)

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○てつのは、5年前に逝去した。しまに、ダイヤをうめた。島のあちこちのモアイがヒントらしい。モアイパズル。

まりあの従兄 ひでと  は、モアイの向きでわかるといっていたが、おぼれて死んだ。

遺書には、進化するパズルと書いてあった。

○船でいく。まりあ、ありす、えがみ、そのべ。

○西にある、ひきしおみさきについた。

ぼうろうそうへいくと、れいこがいた。れいこは、ひでとの婚約者だった。しかし、ひでとが死に、ノイローゼとなり。りゅういちは、れいこを養女とした。

/*   推理小説だから、あたりまえだが、どうでもよい情報ばかり。  */

○すまこ、は自転車で、はまべへ。

いぬかい夫妻は、自転車で、ひらかわのぎょらくそうへ。

○モアイ像のところへいってみる。素材は、松の木だ。

ひでとは、顔のむきにかぎがあるといっていたのだが。

/*  展開が遅いけど、こんなものなのかな。なんの事件もおこってないので、つまらない。

P51 本のなかでも、ミステリのことをどんな暇人が考えた遊びなんだろうと、自虐的に書いている。

P27には、読書自体が非生産的だと書いてある。これだけつまらないと確かに非生産的だ。でも、それは、作者が面白くしたらいいだけだろう。

   */

○ぼうろうそう   ぎょらくそうから、かんごたちが帰ってきた。いぬかいふさいも。

○やねうらべや  ガラスケースには貝殻が。ライフルがあった。

○マリアの部屋。

まりあたち。

下/*  いっかいのホールだろう。   */で、すまことじゅんじ、夫妻が、話している声が聞こえた。

じゅんじは、すまこ父の悪口。店、スナック、がつぶれそうなのに、500万円も貸してくれないと。

◎まりあは、すまこは、中学、高校でクラスのクイーンだったと。じゅんじは、大学の友達の兄だったと。結婚となった。だが、かんごは、最初から、じゅんじを見下していた。じゅんじは、不満はあったが、金銭面でかんごに助けてもらっていた。

○サイクリング。翌日。マリアたち。

展望台につき。北をみると、西から東へといくボートがみえた。ひとりいる。

丘の一番高いところにあるモアイ。北西より少し北向きをむいていた。

○ぎょらくそう

ログキャビン。かずとがいた。さっきのボートできたのだろう。

ひらかわがいて。

マリアは、法律を通して社会構造を知りたいから法律学かだと。

マリアは11じだから、かえってれいこを手つだわないとと。30分かけてかえった。

○ぼうろうそうの海岸。

としゆきやさとみ夫妻。

○ぼうろうそう

かずとが、ライフルをもって、うちにいこうとさそう。ありすとえがみがいく。

北のわんの崖の上に射撃場があり。

水平線からなにかがこちらに向かっていた。/*  台風だった。   */

○ぼうろうそう

◎テラス

すまこは、れいこにきく。れいこは、ふたりともボーイフレンドだからと。

ありすたちに聞こえているのだが、きづいてないようだ。

すまこは、ひらかわとは、いまはなんでもないと。

◎2かいには、じゅんじやかんごがいた。

◎ホールで、夕食となり。

じゅんじは、自分を見下している、かんごから500万円を借りないといけないが、まだのようだ。

テレビによると台風がちかづいていきている。

そのべ、じゅんじ、えがみは、よいつぶれて。

かんごが、10じすぎに2かいの部屋にもどる。すまこが追う。借金のことだろう。

れいこは、マリアと寝ることにした。

ありすは、よってねてしまった。

2時前ごろ、えがみにおこされた。かずと、じゅんじは、ねている。

◎かずとは、じゅんじは、ひとりういてるねと。すまこの前の恋人は、ひらかわで。

じゅんじは、自分をみくだしているかんごの家に養子ではいった。金のため。

そして、じゅんじは、すまこに、宥められて、島に来た。

◎じゅんじが2かいからおりてきた。部屋にかけがねがかかってあかないと。

2かいにいく。じゅんじが、すまことよぶが、反応なし。ありすは、金属製のしおりをもってきて。ドアのすきまにさしこむが、われて役にたたない。

そのべ、同じ部屋にいた、ひらかわがきた。としゆきもきた。

かずとは、裏口あたりにいって、なたをとってきた。ドアにあなをあけた。

はやめにねていたさとみがおきてきた。

ドアは内側にひらかれ。二人の死体を発見。かんごと、上にかさなって、ふしているのは、すまこだった。

射殺されていた。

◎かんごは、みぎふともも、上から下にうたれている。失血死。

後頭部を強打しているが、テーブルのかどだろう。テーブルに、かみのけがついていた。

◎すまこは、左胸をうたれて。出血は少なく、しんのうせんそくの疑い。うたれたあと少しは動けただろう。

/*   じゅんじは、妻を殺されたことになる。  */

ふたりとも、たまは貫通してない。

やねうらべやの、かずとのライフルがなくなっていた。

へやにはライフルはない。まどにはカギがかかっていた。外は海だ。

/*   すまこが、まどからライフルをすてて、まどにかぎをかけたのだろう。  */

死亡推定時刻、ごご10時半から、あさのれいじはん。

○ホールにあつまる。

すまこの銃痕から、火薬粉粒がなく、15センチはライフルからはなれているから自殺ではない。

かずとが、はなれの自分のへやの無線機を使おうとするが、コードがひきちぎられていた。

船がくるのは、3日ごだ。

11人の中に犯人がいる。

としゆき    12じ15ふんごろ大きな音がした。

れいこ   12じまえに大きな音がした。まりあと自分の部屋にもどってから。

えがみ  12じに大きな音がした。

○三日目

かずとがドアにあなをあけて、かけがねをはずしたが、直接みたのは、かずとだけ。ひとりしばいの可能性がある。

でも、金属しおりを使うとおれたから、なにかがひっかかっていた。

部屋の中央からドアまで血の跡。すまこのものだろう。

すまこは、ドアあたりでうたれて、かぎをかけたのか、しかし、犯人は、そんなひまをあたえないはず。

◎ベッドの下のおくに円柱形のライターがおちていた。

かんごのものだが。意味はなさそう。

○ひらかわによると。ひでとは、えぼしいわあたりにうちあげられていた。

○ぎょらくそう

ひらかわは、ぎょらくそうは、叔父からの相続でもらったものだと。

マリアがすまこを描いた絵がみたいとついてきた。ありすたちもついてきた。

すまこの絵はすばらしかった。

○あずまや

ありすたち。

マリアは、心中説をとなえる。犯人はいないと。

◎ボートで、れいこが、ぎょ楽そうへむかっているのを見る。

てつのがモアイをたてて、よく春に死んで。

よくとしには、ひらかわとすまこがつきあいだし。

そのよくとし、ひでとが事故で溺れ死んだ。

その後、3年目に、この殺人事件がおこった。

○ぼうろうそうに帰ったありすたち。

れいこは、かずとがやさがしして、しかたなく自分もつきあったのだと。

まりあは、かってにひとの部屋を調べるなと、かずとに怒った。

○夜。ありすは、まりあと、海岸へ散歩へいく。

こぶし大の船霊様をみつけた。

まりあがボートにのせてくれと。ボートで、えぼしいわのあたりまでいって。マリアがこぎたいといいだし、動いて、こけて海におちた。ボートは転覆した。

しかたなく、泳いでかえった。

/*   この本は、話の内容は、あまりないけど。

夜の海は、少しロマンチックな感じ。

ありすとまりあというキャラも少したってきた。

*/

○翌日。ありす、まりあ、えがみで、ボートをさがす。

湾内でボートを発見。あとは泳いで、オールをさがす。みつかった。

みちしおみさきちかくだった。いったん、みちしおみさきに上陸し、ひらかわの家による。赤い自転車があり。

だが、ひらかわは、椅子にすわり、テーブルにふして、胸を銃でうたれて死んでいた。

テーブルの上にあった、ジグソーパズルがゆかにちらばっていた。なんのために。

ありす、まりあは、ふたりのりのボートで、もどる。えがみは、あとにのこる。

○ぼうろうそう

りゅういちは、外出中。ありすは、そのべをつれてひらかわの家へボートでいく。

ひらかわの死亡推定時刻は、前夜の23じから3じごろ。

ボートはありすたちが使っていたとき。

テーブル越しにうたれていた。

自転車で、としゆき、じゅんじ、かずとがきた。

◎ひらかわは、ダイイングメッセージを血で、半分完成していたジグソーパズルにかこうとしたのでは。犯人はそれをみて、バラバラにした。

しかし、ピースは、ビニールコーティングで血をはじくし、指に血はついてない。

じゅんじは、かずとに、ライフルなんてもちこむから、責任をとれと怒り出した。

◎すまこの絵がかかっていた。なぜか、じゅんじは、憎悪をもって、みていた。

/*   たんに、すまこが以前、ひらかわとつきあっていたからだろう。  */

◎そのべ、えがみは、ボートでかえり。

ありす、としゆき、じゅんじ、かずとは自転車でかえる。

ありすは、途中で、白い紙がおちているのをみつけた。矢印だらけ。/*  モアイの向きだろう。   */

犯人が夜中におとした遺留品のようだ。最近ついた、タイヤのあとがついている。

○ぼうろうそう

ひらかわが死んだのは、昨夜の23じから3じ。夜中だ。

12じ45ふんから、1じ20ぷんごろとしぼられた。

じゅんじは、1じ25ふんに、ぎょらくそうへむかっている自転車のひをみたという。

◎さきほどおちていた、白い紙、モアイのメモをみる。

◎えがみは、モアイのメモのなぞをといた。矢印の線をむすぶと、三角形ができるので、それをばらして、くみたてると、ろうそく岩の形となった。

ろうそくいわにいってみる。干潮をまつと、岩をまわすとでてくる空洞があり。でもなかにはなにもなかった。すでに先客がいたということ。TAというイニシャル。これは、出題者のてつののこと。

○P282  第二の殺人についてマリアのメモ。

○ありすたちは、ぎょらくそうへいく。ボートで、としゆき、れいこがきた。

れいこは、じゅんじは、すまこが、ひらかわと関係があったことは知らないだろうと。

○ぼうろうそう

へびのいたずらの犯人は、かずとだった。

としゆき、れいこが、かずとがへびをつかまえて、牙をぬいているのを発見。

そのべは、かずとは、れいことマリアのファンだから。マリアとありすが、親密なので、ありすに嫉妬したのだという。

かずと、さとみは、かなずちで泳げず。そのコンプレックスもあり。

◎かずとがきて、ピストルをもってきた。3ぱつはいっているという。犯人がきたらこれでうつからと。ライフルはとられて、犯人がつかったと。そして、部屋にかえった。

じゅんじは、かずとの猿芝居で、本当は、かずとが犯人ではと。

○かずとは、部屋にとじこもり。

○としゆきは、社員のかがに休暇をとらせる話をして。かがの故郷はごとうのふくえ。

◎さとみは、睡眠不足のようで、夜中になにをしていたのだろう。

○はなれのかずとの部屋。

かずとがピストルでこめかみをうち自殺したようだ。机にふしていて。机の上にピストル。わきにライフル。

紙には、3人を殺したのは自分だとかいてある。

かずとは、ひでとを殺しダイヤをうばっていた。だが、それを、ひらかわ、すまこに目撃され。ダイヤはとられ、金をせびられ、ふたりを殺したと。かんごはまきぞえだと。

肉筆の署名はなかった。

弾丸は2発発射されていた。一発は、ひらかわの絵にあたっていた。ロウソク岩の絵だ。

ひきだしからは日記があり、2枚のモアイパズルのメモがでてきた。ひでとの字で、ひでとがパズルをといたことがわかる。いちまいは、ありすがひろったものだろう。

◎ぎょらくそうの日記をみる。ひらかわのもののようで、3年前にすまこの絵をかいたり。

8月4日の英人が死んだ日には、わたしたち3人の罪とかかいてある。

ひらかわが殺された8月4日の日記には。れいじをまわったと書いてある。翌日に殺されたようだ。

ボートがでていたという。

◎えがみはおかしいと。絵の上に血が飛んで、それから弾丸がうちこまれていると。

犯人は、かずとの手に硝煙反応を残すために、ピストルをにぎらせてから撃つ必要があったのだろうと。

○午後5じ20ぷんには、だれもアリバイがなかった。窓はあいていたので密室ではない。

○えがみは、タイヤのあとがあって、自転車は、2だいあった。1じまえ、1じ20ぷんごろ。

◎えがみがきくと、れいことさとみは、

ひらかわが殺された夜、あけがた5じ。自転車は、3だいあったと。

れいことそのべは6じまえに自転車は3だいあったと。

/*  

自転車が重要なようだが、わからない。

自転車のあった時間を整理するのはしんどいからやらない。

犯人はまったくわからず。話が長いばかりで、まったくなんの感動もなく。ここまでのところ、推理小説の問題編は、意味不明で、わけがわからないだけで、悪く言うと時間の無駄としか思えないのだが。

*/

/*

無理やり推理すると。

かんごは、すまこの罪を知り、心中をはかったのだろう。かんごは、すまこを撃って。かんごは、すまこにおされ、たおれて頭をうって気絶して。すまこは、銃を窓からすててかぎをかけた。

○ぎょらくそうへ、赤い自転車でいって、およいでかえるとか、わからない。

*/

/*  解答編は、そういうことだったのかと、きれいにまとまった。   */

■えがみは、真相を推理する。

/*   以下省略。  */



○ありす   有栖川有栖(アリス) ぼく。 英都大学法学部2回生 男性。

○まりあ 有馬麻里亜(マリア) - 英都大学法学部2回生 セミロング 女性。19さい。

○えがみ   江神二郎 - 英都大学文学部4回生。長髪。27さい。かみのけには、霊力がやどっているので、切らないという。肉体労働で体格よい。部長。

○そのべ  ゆうさく  園部祐作 - 医師。先生。50すぎのはげあたま。ぼうろうそうの客。

医者。

○てつの  有馬鉄之助 - マリアの祖父。5年前に逝去。ダイヤをかくしている。モアイパズル。

○りゅういち  有馬竜一 - マリアの伯父  アリマの社長。白髪、オールバック。

○ひでと  有馬英人 - 竜一の長男  溺れて死んだ。享年24歳。

○れいこ   有馬礼子 - 竜一の養女。ひでとの婚約者。美人。26さい。

ショートカット、ワンピース。


○かずと  有馬和人 - 竜一の二男  前髪を眉のしたまでたらして。肩幅狭い。24さい。

金槌で泳げない。政治学。テノールの声。


○かんご   牧原完吾 - 竜一の義兄 長身、60歳過ぎ。ほぼ白髪。シワは多いが、血色はよい。

会計事務所経営。資産家。

◎すまこ  牧原須磨子 - 完吾の娘  牧原夫妻。ソバージュ。ワンピース。美人なほう。

中学、高校でクラスのクイーンだった。以前の恋人は、ひらかわ。


◎じゅんじ  牧原純二 - 須磨子の夫  牧原夫妻。 短めのかみ。浅黒い顔。口ひげ。アロハ。貧弱な。


○としゆき    犬飼敏之 - 竜一の異母弟。てつの、のめかけの子。 いぬかい夫妻。太い眉の童顔。白いTシャツ。36歳。レストランのオーナー。小柄だが、スポーツマン。クレー射撃をしていた。

◎さとみ    犬飼里美 - 敏之の妻  いぬかい夫妻。日本的な顔立ち。サマーセーター。栗色の髪。


○ひらかわ  いたる   平川至。画家。白い麻のシャツ。40すぎの男性。

学校はおりだと感じていて自由に生きたい。死亡。

○おだ こうじろう、のぶなが  短髪、推理小説研究会メンバー。ハードボイルドが好き。

○もちづき しゅうへい 銀縁眼鏡、推理小説研究会メンバー。エラリー・クイーンが好き。実家は和歌山。


かしきじま

○西に、ぼうろうそう。ひきしお みさき。自転車3だい。ボート。

ぎょらくそうまで、自転車でかたみち30分。

○東に、ぎょらくそう。みちしおみさき。ひらかわの別荘。赤い自転車1だい。

ボートをもやうところあり。

○ぼうろうそう   

2階だて。白いペンキ塗りのしたみいた。

◎下見板張り(したみいたばり)とは ... 板等の上下がお互いに少しずつ重なり合うように、横方向に張ること。また、そのように張った板のことをいいます。

四阿(あずまや、しあ)、東屋(あずまや) 南の展望台にある。


■この本で何回も、書かれているが、ジグソーパズルも、ミステリも、ひまつぶしだという。あまり生産性がないと。

映画とかなら、なんとなく2時間で終わるけど、この本は、長めで、読むのは疲れるし、なかなか終わらない。問題編は、内容があまりないので面白さは微妙だ。もう少し短めだったらよかったのだが。

自転車や登場人物のアリバイの管理なんて、めんどくさいだけだし。

推理小説の問題編は、意味不明な事件ばかりで、読むのがきびしい。

でも、解答編で、きっちりなぞはとけた。

解答編で、背後にかくされていた、意味がわかるので、解答編は、だいたい面白い。ただ、解答編はすごく短くすぐに終わってしまう。


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