孤島パズル 有栖川 有栖 (創元推理文庫)
○てつのは、5年前に逝去した。しまに、ダイヤをうめた。島のあちこちのモアイがヒントらしい。モアイパズル。
まりあの従兄 ひでと は、モアイの向きでわかるといっていたが、おぼれて死んだ。
遺書には、進化するパズルと書いてあった。
○船でいく。まりあ、ありす、えがみ、そのべ。
○西にある、ひきしおみさきについた。
ぼうろうそうへいくと、れいこがいた。れいこは、ひでとの婚約者だった。しかし、ひでとが死に、ノイローゼとなり。りゅういちは、れいこを養女とした。
/* 推理小説だから、あたりまえだが、どうでもよい情報ばかり。 */
○すまこ、は自転車で、はまべへ。
いぬかい夫妻は、自転車で、ひらかわのぎょらくそうへ。
○モアイ像のところへいってみる。素材は、松の木だ。
ひでとは、顔のむきにかぎがあるといっていたのだが。
/* 展開が遅いけど、こんなものなのかな。なんの事件もおこってないので、つまらない。
P51 本のなかでも、ミステリのことをどんな暇人が考えた遊びなんだろうと、自虐的に書いている。
P27には、読書自体が非生産的だと書いてある。これだけつまらないと確かに非生産的だ。でも、それは、作者が面白くしたらいいだけだろう。
*/
○ぼうろうそう ぎょらくそうから、かんごたちが帰ってきた。いぬかいふさいも。
○やねうらべや ガラスケースには貝殻が。ライフルがあった。
○マリアの部屋。
まりあたち。
下/* いっかいのホールだろう。 */で、すまことじゅんじ、夫妻が、話している声が聞こえた。
じゅんじは、すまこ父の悪口。店、スナック、がつぶれそうなのに、500万円も貸してくれないと。
◎まりあは、すまこは、中学、高校でクラスのクイーンだったと。じゅんじは、大学の友達の兄だったと。結婚となった。だが、かんごは、最初から、じゅんじを見下していた。じゅんじは、不満はあったが、金銭面でかんごに助けてもらっていた。
○サイクリング。翌日。マリアたち。
展望台につき。北をみると、西から東へといくボートがみえた。ひとりいる。
丘の一番高いところにあるモアイ。北西より少し北向きをむいていた。
○ぎょらくそう
ログキャビン。かずとがいた。さっきのボートできたのだろう。
ひらかわがいて。
マリアは、法律を通して社会構造を知りたいから法律学かだと。
マリアは11じだから、かえってれいこを手つだわないとと。30分かけてかえった。
○ぼうろうそうの海岸。
としゆきやさとみ夫妻。
○ぼうろうそう
かずとが、ライフルをもって、うちにいこうとさそう。ありすとえがみがいく。
北のわんの崖の上に射撃場があり。
水平線からなにかがこちらに向かっていた。/* 台風だった。 */
○ぼうろうそう
◎テラス
すまこは、れいこにきく。れいこは、ふたりともボーイフレンドだからと。
ありすたちに聞こえているのだが、きづいてないようだ。
すまこは、ひらかわとは、いまはなんでもないと。
◎2かいには、じゅんじやかんごがいた。
◎ホールで、夕食となり。
じゅんじは、自分を見下している、かんごから500万円を借りないといけないが、まだのようだ。
テレビによると台風がちかづいていきている。
そのべ、じゅんじ、えがみは、よいつぶれて。
かんごが、10じすぎに2かいの部屋にもどる。すまこが追う。借金のことだろう。
れいこは、マリアと寝ることにした。
ありすは、よってねてしまった。
2時前ごろ、えがみにおこされた。かずと、じゅんじは、ねている。
◎かずとは、じゅんじは、ひとりういてるねと。すまこの前の恋人は、ひらかわで。
じゅんじは、自分をみくだしているかんごの家に養子ではいった。金のため。
そして、じゅんじは、すまこに、宥められて、島に来た。
◎じゅんじが2かいからおりてきた。部屋にかけがねがかかってあかないと。
2かいにいく。じゅんじが、すまことよぶが、反応なし。ありすは、金属製のしおりをもってきて。ドアのすきまにさしこむが、われて役にたたない。
そのべ、同じ部屋にいた、ひらかわがきた。としゆきもきた。
かずとは、裏口あたりにいって、なたをとってきた。ドアにあなをあけた。
はやめにねていたさとみがおきてきた。
ドアは内側にひらかれ。二人の死体を発見。かんごと、上にかさなって、ふしているのは、すまこだった。
射殺されていた。
◎かんごは、みぎふともも、上から下にうたれている。失血死。
後頭部を強打しているが、テーブルのかどだろう。テーブルに、かみのけがついていた。
◎すまこは、左胸をうたれて。出血は少なく、しんのうせんそくの疑い。うたれたあと少しは動けただろう。
/* じゅんじは、妻を殺されたことになる。 */
◎
ふたりとも、たまは貫通してない。
やねうらべやの、かずとのライフルがなくなっていた。
へやにはライフルはない。まどにはカギがかかっていた。外は海だ。
/* すまこが、まどからライフルをすてて、まどにかぎをかけたのだろう。 */
死亡推定時刻、ごご10時半から、あさのれいじはん。
○ホールにあつまる。
すまこの銃痕から、火薬粉粒がなく、15センチはライフルからはなれているから自殺ではない。
かずとが、はなれの自分のへやの無線機を使おうとするが、コードがひきちぎられていた。
船がくるのは、3日ごだ。
11人の中に犯人がいる。
としゆき 12じ15ふんごろ大きな音がした。
れいこ 12じまえに大きな音がした。まりあと自分の部屋にもどってから。
えがみ 12じに大きな音がした。
○三日目
かずとがドアにあなをあけて、かけがねをはずしたが、直接みたのは、かずとだけ。ひとりしばいの可能性がある。
でも、金属しおりを使うとおれたから、なにかがひっかかっていた。
部屋の中央からドアまで血の跡。すまこのものだろう。
すまこは、ドアあたりでうたれて、かぎをかけたのか、しかし、犯人は、そんなひまをあたえないはず。
◎ベッドの下のおくに円柱形のライターがおちていた。
かんごのものだが。意味はなさそう。
○ひらかわによると。ひでとは、えぼしいわあたりにうちあげられていた。
○ぎょらくそう
ひらかわは、ぎょらくそうは、叔父からの相続でもらったものだと。
マリアがすまこを描いた絵がみたいとついてきた。ありすたちもついてきた。
すまこの絵はすばらしかった。
○あずまや
ありすたち。
マリアは、心中説をとなえる。犯人はいないと。
◎ボートで、れいこが、ぎょ楽そうへむかっているのを見る。
◎
てつのがモアイをたてて、よく春に死んで。
よくとしには、ひらかわとすまこがつきあいだし。
そのよくとし、ひでとが事故で溺れ死んだ。
その後、3年目に、この殺人事件がおこった。
○ぼうろうそうに帰ったありすたち。
れいこは、かずとがやさがしして、しかたなく自分もつきあったのだと。
まりあは、かってにひとの部屋を調べるなと、かずとに怒った。
○夜。ありすは、まりあと、海岸へ散歩へいく。
こぶし大の船霊様をみつけた。
まりあがボートにのせてくれと。ボートで、えぼしいわのあたりまでいって。マリアがこぎたいといいだし、動いて、こけて海におちた。ボートは転覆した。
しかたなく、泳いでかえった。
/* この本は、話の内容は、あまりないけど。
夜の海は、少しロマンチックな感じ。
ありすとまりあというキャラも少したってきた。
*/
○翌日。ありす、まりあ、えがみで、ボートをさがす。
湾内でボートを発見。あとは泳いで、オールをさがす。みつかった。
みちしおみさきちかくだった。いったん、みちしおみさきに上陸し、ひらかわの家による。赤い自転車があり。
だが、ひらかわは、椅子にすわり、テーブルにふして、胸を銃でうたれて死んでいた。
テーブルの上にあった、ジグソーパズルがゆかにちらばっていた。なんのために。
ありす、まりあは、ふたりのりのボートで、もどる。えがみは、あとにのこる。
○ぼうろうそう
りゅういちは、外出中。ありすは、そのべをつれてひらかわの家へボートでいく。
ひらかわの死亡推定時刻は、前夜の23じから3じごろ。
ボートはありすたちが使っていたとき。
テーブル越しにうたれていた。
自転車で、としゆき、じゅんじ、かずとがきた。
◎ひらかわは、ダイイングメッセージを血で、半分完成していたジグソーパズルにかこうとしたのでは。犯人はそれをみて、バラバラにした。
しかし、ピースは、ビニールコーティングで血をはじくし、指に血はついてない。
じゅんじは、かずとに、ライフルなんてもちこむから、責任をとれと怒り出した。
◎すまこの絵がかかっていた。なぜか、じゅんじは、憎悪をもって、みていた。
/* たんに、すまこが以前、ひらかわとつきあっていたからだろう。 */
◎そのべ、えがみは、ボートでかえり。
ありす、としゆき、じゅんじ、かずとは自転車でかえる。
ありすは、途中で、白い紙がおちているのをみつけた。矢印だらけ。/* モアイの向きだろう。 */
犯人が夜中におとした遺留品のようだ。最近ついた、タイヤのあとがついている。
○ぼうろうそう
ひらかわが死んだのは、昨夜の23じから3じ。夜中だ。
12じ45ふんから、1じ20ぷんごろとしぼられた。
じゅんじは、1じ25ふんに、ぎょらくそうへむかっている自転車のひをみたという。
◎さきほどおちていた、白い紙、モアイのメモをみる。
◎えがみは、モアイのメモのなぞをといた。矢印の線をむすぶと、三角形ができるので、それをばらして、くみたてると、ろうそく岩の形となった。
ろうそくいわにいってみる。干潮をまつと、岩をまわすとでてくる空洞があり。でもなかにはなにもなかった。すでに先客がいたということ。TAというイニシャル。これは、出題者のてつののこと。
○P282 第二の殺人についてマリアのメモ。
○ありすたちは、ぎょらくそうへいく。ボートで、としゆき、れいこがきた。
れいこは、じゅんじは、すまこが、ひらかわと関係があったことは知らないだろうと。
○ぼうろうそう
へびのいたずらの犯人は、かずとだった。
としゆき、れいこが、かずとがへびをつかまえて、牙をぬいているのを発見。
そのべは、かずとは、れいことマリアのファンだから。マリアとありすが、親密なので、ありすに嫉妬したのだという。
かずと、さとみは、かなずちで泳げず。そのコンプレックスもあり。
◎かずとがきて、ピストルをもってきた。3ぱつはいっているという。犯人がきたらこれでうつからと。ライフルはとられて、犯人がつかったと。そして、部屋にかえった。
じゅんじは、かずとの猿芝居で、本当は、かずとが犯人ではと。
○かずとは、部屋にとじこもり。
○としゆきは、社員のかがに休暇をとらせる話をして。かがの故郷はごとうのふくえ。
◎さとみは、睡眠不足のようで、夜中になにをしていたのだろう。
○はなれのかずとの部屋。
かずとがピストルでこめかみをうち自殺したようだ。机にふしていて。机の上にピストル。わきにライフル。
紙には、3人を殺したのは自分だとかいてある。
かずとは、ひでとを殺しダイヤをうばっていた。だが、それを、ひらかわ、すまこに目撃され。ダイヤはとられ、金をせびられ、ふたりを殺したと。かんごはまきぞえだと。
肉筆の署名はなかった。
弾丸は2発発射されていた。一発は、ひらかわの絵にあたっていた。ロウソク岩の絵だ。
ひきだしからは日記があり、2枚のモアイパズルのメモがでてきた。ひでとの字で、ひでとがパズルをといたことがわかる。いちまいは、ありすがひろったものだろう。
◎ぎょらくそうの日記をみる。ひらかわのもののようで、3年前にすまこの絵をかいたり。
8月4日の英人が死んだ日には、わたしたち3人の罪とかかいてある。
ひらかわが殺された8月4日の日記には。れいじをまわったと書いてある。翌日に殺されたようだ。
ボートがでていたという。
◎えがみはおかしいと。絵の上に血が飛んで、それから弾丸がうちこまれていると。
犯人は、かずとの手に硝煙反応を残すために、ピストルをにぎらせてから撃つ必要があったのだろうと。
○午後5じ20ぷんには、だれもアリバイがなかった。窓はあいていたので密室ではない。
○えがみは、タイヤのあとがあって、自転車は、2だいあった。1じまえ、1じ20ぷんごろ。
◎えがみがきくと、れいことさとみは、
ひらかわが殺された夜、あけがた5じ。自転車は、3だいあったと。
れいことそのべは6じまえに自転車は3だいあったと。
/*
自転車が重要なようだが、わからない。
自転車のあった時間を整理するのはしんどいからやらない。
犯人はまったくわからず。話が長いばかりで、まったくなんの感動もなく。ここまでのところ、推理小説の問題編は、意味不明で、わけがわからないだけで、悪く言うと時間の無駄としか思えないのだが。
*/
/*
無理やり推理すると。
かんごは、すまこの罪を知り、心中をはかったのだろう。かんごは、すまこを撃って。かんごは、すまこにおされ、たおれて頭をうって気絶して。すまこは、銃を窓からすててかぎをかけた。
○ぎょらくそうへ、赤い自転車でいって、およいでかえるとか、わからない。
*/
/* 解答編は、そういうことだったのかと、きれいにまとまった。 */
■えがみは、真相を推理する。
/* 以下省略。 */
■
○ありす 有栖川有栖(アリス) ぼく。 英都大学法学部2回生 男性。
○まりあ 有馬麻里亜(マリア) - 英都大学法学部2回生 セミロング 女性。19さい。
○えがみ 江神二郎 - 英都大学文学部4回生。長髪。27さい。かみのけには、霊力がやどっているので、切らないという。肉体労働で体格よい。部長。
○そのべ ゆうさく 園部祐作 - 医師。先生。50すぎのはげあたま。ぼうろうそうの客。
医者。
○てつの 有馬鉄之助 - マリアの祖父。5年前に逝去。ダイヤをかくしている。モアイパズル。
○りゅういち 有馬竜一 - マリアの伯父 アリマの社長。白髪、オールバック。
○ひでと 有馬英人 - 竜一の長男 溺れて死んだ。享年24歳。
○れいこ 有馬礼子 - 竜一の養女。ひでとの婚約者。美人。26さい。
ショートカット、ワンピース。
○かずと 有馬和人 - 竜一の二男 前髪を眉のしたまでたらして。肩幅狭い。24さい。
金槌で泳げない。政治学。テノールの声。
○かんご 牧原完吾 - 竜一の義兄 長身、60歳過ぎ。ほぼ白髪。シワは多いが、血色はよい。
会計事務所経営。資産家。
◎すまこ 牧原須磨子 - 完吾の娘 牧原夫妻。ソバージュ。ワンピース。美人なほう。
中学、高校でクラスのクイーンだった。以前の恋人は、ひらかわ。
◎じゅんじ 牧原純二 - 須磨子の夫 牧原夫妻。 短めのかみ。浅黒い顔。口ひげ。アロハ。貧弱な。
○としゆき 犬飼敏之 - 竜一の異母弟。てつの、のめかけの子。 いぬかい夫妻。太い眉の童顔。白いTシャツ。36歳。レストランのオーナー。小柄だが、スポーツマン。クレー射撃をしていた。
◎さとみ 犬飼里美 - 敏之の妻 いぬかい夫妻。日本的な顔立ち。サマーセーター。栗色の髪。
○ひらかわ いたる 平川至。画家。白い麻のシャツ。40すぎの男性。
学校はおりだと感じていて自由に生きたい。死亡。
○おだ こうじろう、のぶなが 短髪、推理小説研究会メンバー。ハードボイルドが好き。
○もちづき しゅうへい 銀縁眼鏡、推理小説研究会メンバー。エラリー・クイーンが好き。実家は和歌山。
■
かしきじま
○西に、ぼうろうそう。ひきしお みさき。自転車3だい。ボート。
ぎょらくそうまで、自転車でかたみち30分。
○東に、ぎょらくそう。みちしおみさき。ひらかわの別荘。赤い自転車1だい。
ボートをもやうところあり。
○ぼうろうそう
2階だて。白いペンキ塗りのしたみいた。
◎下見板張り(したみいたばり)とは ... 板等の上下がお互いに少しずつ重なり合うように、横方向に張ること。また、そのように張った板のことをいいます。
○
四阿(あずまや、しあ)、東屋(あずまや) 南の展望台にある。
■この本で何回も、書かれているが、ジグソーパズルも、ミステリも、ひまつぶしだという。あまり生産性がないと。
映画とかなら、なんとなく2時間で終わるけど、この本は、長めで、読むのは疲れるし、なかなか終わらない。問題編は、内容があまりないので面白さは微妙だ。もう少し短めだったらよかったのだが。
自転車や登場人物のアリバイの管理なんて、めんどくさいだけだし。
推理小説の問題編は、意味不明な事件ばかりで、読むのがきびしい。
でも、解答編で、きっちりなぞはとけた。
解答編で、背後にかくされていた、意味がわかるので、解答編は、だいたい面白い。ただ、解答編はすごく短くすぐに終わってしまう。