2025年8月26日火曜日

孤島パズル

 孤島パズル 有栖川 有栖  (創元推理文庫)

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○てつのは、5年前に逝去した。しまに、ダイヤをうめた。島のあちこちのモアイがヒントらしい。モアイパズル。

まりあの従兄 ひでと  は、モアイの向きでわかるといっていたが、おぼれて死んだ。

遺書には、進化するパズルと書いてあった。

○船でいく。まりあ、ありす、えがみ、そのべ。

○西にある、ひきしおみさきについた。

ぼうろうそうへいくと、れいこがいた。れいこは、ひでとの婚約者だった。しかし、ひでとが死に、ノイローゼとなり。りゅういちは、れいこを養女とした。

/*   推理小説だから、あたりまえだが、どうでもよい情報ばかり。  */

○すまこ、は自転車で、はまべへ。

いぬかい夫妻は、自転車で、ひらかわのぎょらくそうへ。

○モアイ像のところへいってみる。素材は、松の木だ。

ひでとは、顔のむきにかぎがあるといっていたのだが。

/*  展開が遅いけど、こんなものなのかな。なんの事件もおこってないので、つまらない。

P51 本のなかでも、ミステリのことをどんな暇人が考えた遊びなんだろうと、自虐的に書いている。

P27には、読書自体が非生産的だと書いてある。これだけつまらないと確かに非生産的だ。でも、それは、作者が面白くしたらいいだけだろう。

   */

○ぼうろうそう   ぎょらくそうから、かんごたちが帰ってきた。いぬかいふさいも。

○やねうらべや  ガラスケースには貝殻が。ライフルがあった。

○マリアの部屋。

まりあたち。

下/*  いっかいのホールだろう。   */で、すまことじゅんじ、夫妻が、話している声が聞こえた。

じゅんじは、すまこ父の悪口。店、スナック、がつぶれそうなのに、500万円も貸してくれないと。

◎まりあは、すまこは、中学、高校でクラスのクイーンだったと。じゅんじは、大学の友達の兄だったと。結婚となった。だが、かんごは、最初から、じゅんじを見下していた。じゅんじは、不満はあったが、金銭面でかんごに助けてもらっていた。

○サイクリング。翌日。マリアたち。

展望台につき。北をみると、西から東へといくボートがみえた。ひとりいる。

丘の一番高いところにあるモアイ。北西より少し北向きをむいていた。

○ぎょらくそう

ログキャビン。かずとがいた。さっきのボートできたのだろう。

ひらかわがいて。

マリアは、法律を通して社会構造を知りたいから法律学かだと。

マリアは11じだから、かえってれいこを手つだわないとと。30分かけてかえった。

○ぼうろうそうの海岸。

としゆきやさとみ夫妻。

○ぼうろうそう

かずとが、ライフルをもって、うちにいこうとさそう。ありすとえがみがいく。

北のわんの崖の上に射撃場があり。

水平線からなにかがこちらに向かっていた。/*  台風だった。   */

○ぼうろうそう

◎テラス

すまこは、れいこにきく。れいこは、ふたりともボーイフレンドだからと。

ありすたちに聞こえているのだが、きづいてないようだ。

すまこは、ひらかわとは、いまはなんでもないと。

◎2かいには、じゅんじやかんごがいた。

◎ホールで、夕食となり。

じゅんじは、自分を見下している、かんごから500万円を借りないといけないが、まだのようだ。

テレビによると台風がちかづいていきている。

そのべ、じゅんじ、えがみは、よいつぶれて。

かんごが、10じすぎに2かいの部屋にもどる。すまこが追う。借金のことだろう。

れいこは、マリアと寝ることにした。

ありすは、よってねてしまった。

2時前ごろ、えがみにおこされた。かずと、じゅんじは、ねている。

◎かずとは、じゅんじは、ひとりういてるねと。すまこの前の恋人は、ひらかわで。

じゅんじは、自分をみくだしているかんごの家に養子ではいった。金のため。

そして、じゅんじは、すまこに、宥められて、島に来た。

◎じゅんじが2かいからおりてきた。部屋にかけがねがかかってあかないと。

2かいにいく。じゅんじが、すまことよぶが、反応なし。ありすは、金属製のしおりをもってきて。ドアのすきまにさしこむが、われて役にたたない。

そのべ、同じ部屋にいた、ひらかわがきた。としゆきもきた。

かずとは、裏口あたりにいって、なたをとってきた。ドアにあなをあけた。

はやめにねていたさとみがおきてきた。

ドアは内側にひらかれ。二人の死体を発見。かんごと、上にかさなって、ふしているのは、すまこだった。

射殺されていた。

◎かんごは、みぎふともも、上から下にうたれている。失血死。

後頭部を強打しているが、テーブルのかどだろう。テーブルに、かみのけがついていた。

◎すまこは、左胸をうたれて。出血は少なく、しんのうせんそくの疑い。うたれたあと少しは動けただろう。

/*   じゅんじは、妻を殺されたことになる。  */

ふたりとも、たまは貫通してない。

やねうらべやの、かずとのライフルがなくなっていた。

へやにはライフルはない。まどにはカギがかかっていた。外は海だ。

/*   すまこが、まどからライフルをすてて、まどにかぎをかけたのだろう。  */

死亡推定時刻、ごご10時半から、あさのれいじはん。

○ホールにあつまる。

すまこの銃痕から、火薬粉粒がなく、15センチはライフルからはなれているから自殺ではない。

かずとが、はなれの自分のへやの無線機を使おうとするが、コードがひきちぎられていた。

船がくるのは、3日ごだ。

11人の中に犯人がいる。

としゆき    12じ15ふんごろ大きな音がした。

れいこ   12じまえに大きな音がした。まりあと自分の部屋にもどってから。

えがみ  12じに大きな音がした。

○三日目

かずとがドアにあなをあけて、かけがねをはずしたが、直接みたのは、かずとだけ。ひとりしばいの可能性がある。

でも、金属しおりを使うとおれたから、なにかがひっかかっていた。

部屋の中央からドアまで血の跡。すまこのものだろう。

すまこは、ドアあたりでうたれて、かぎをかけたのか、しかし、犯人は、そんなひまをあたえないはず。

◎ベッドの下のおくに円柱形のライターがおちていた。

かんごのものだが。意味はなさそう。

○ひらかわによると。ひでとは、えぼしいわあたりにうちあげられていた。

○ぎょらくそう

ひらかわは、ぎょらくそうは、叔父からの相続でもらったものだと。

マリアがすまこを描いた絵がみたいとついてきた。ありすたちもついてきた。

すまこの絵はすばらしかった。

○あずまや

ありすたち。

マリアは、心中説をとなえる。犯人はいないと。

◎ボートで、れいこが、ぎょ楽そうへむかっているのを見る。

てつのがモアイをたてて、よく春に死んで。

よくとしには、ひらかわとすまこがつきあいだし。

そのよくとし、ひでとが事故で溺れ死んだ。

その後、3年目に、この殺人事件がおこった。

○ぼうろうそうに帰ったありすたち。

れいこは、かずとがやさがしして、しかたなく自分もつきあったのだと。

まりあは、かってにひとの部屋を調べるなと、かずとに怒った。

○夜。ありすは、まりあと、海岸へ散歩へいく。

こぶし大の船霊様をみつけた。

まりあがボートにのせてくれと。ボートで、えぼしいわのあたりまでいって。マリアがこぎたいといいだし、動いて、こけて海におちた。ボートは転覆した。

しかたなく、泳いでかえった。

/*   この本は、話の内容は、あまりないけど。

夜の海は、少しロマンチックな感じ。

ありすとまりあというキャラも少したってきた。

*/

○翌日。ありす、まりあ、えがみで、ボートをさがす。

湾内でボートを発見。あとは泳いで、オールをさがす。みつかった。

みちしおみさきちかくだった。いったん、みちしおみさきに上陸し、ひらかわの家による。赤い自転車があり。

だが、ひらかわは、椅子にすわり、テーブルにふして、胸を銃でうたれて死んでいた。

テーブルの上にあった、ジグソーパズルがゆかにちらばっていた。なんのために。

ありす、まりあは、ふたりのりのボートで、もどる。えがみは、あとにのこる。

○ぼうろうそう

りゅういちは、外出中。ありすは、そのべをつれてひらかわの家へボートでいく。

ひらかわの死亡推定時刻は、前夜の23じから3じごろ。

ボートはありすたちが使っていたとき。

テーブル越しにうたれていた。

自転車で、としゆき、じゅんじ、かずとがきた。

◎ひらかわは、ダイイングメッセージを血で、半分完成していたジグソーパズルにかこうとしたのでは。犯人はそれをみて、バラバラにした。

しかし、ピースは、ビニールコーティングで血をはじくし、指に血はついてない。

じゅんじは、かずとに、ライフルなんてもちこむから、責任をとれと怒り出した。

◎すまこの絵がかかっていた。なぜか、じゅんじは、憎悪をもって、みていた。

/*   たんに、すまこが以前、ひらかわとつきあっていたからだろう。  */

◎そのべ、えがみは、ボートでかえり。

ありす、としゆき、じゅんじ、かずとは自転車でかえる。

ありすは、途中で、白い紙がおちているのをみつけた。矢印だらけ。/*  モアイの向きだろう。   */

犯人が夜中におとした遺留品のようだ。最近ついた、タイヤのあとがついている。

○ぼうろうそう

ひらかわが死んだのは、昨夜の23じから3じ。夜中だ。

12じ45ふんから、1じ20ぷんごろとしぼられた。

じゅんじは、1じ25ふんに、ぎょらくそうへむかっている自転車のひをみたという。

◎さきほどおちていた、白い紙、モアイのメモをみる。

◎えがみは、モアイのメモのなぞをといた。矢印の線をむすぶと、三角形ができるので、それをばらして、くみたてると、ろうそく岩の形となった。

ろうそくいわにいってみる。干潮をまつと、岩をまわすとでてくる空洞があり。でもなかにはなにもなかった。すでに先客がいたということ。TAというイニシャル。これは、出題者のてつののこと。

○P282  第二の殺人についてマリアのメモ。

○ありすたちは、ぎょらくそうへいく。ボートで、としゆき、れいこがきた。

れいこは、じゅんじは、すまこが、ひらかわと関係があったことは知らないだろうと。

○ぼうろうそう

へびのいたずらの犯人は、かずとだった。

としゆき、れいこが、かずとがへびをつかまえて、牙をぬいているのを発見。

そのべは、かずとは、れいことマリアのファンだから。マリアとありすが、親密なので、ありすに嫉妬したのだという。

かずと、さとみは、かなずちで泳げず。そのコンプレックスもあり。

◎かずとがきて、ピストルをもってきた。3ぱつはいっているという。犯人がきたらこれでうつからと。ライフルはとられて、犯人がつかったと。そして、部屋にかえった。

じゅんじは、かずとの猿芝居で、本当は、かずとが犯人ではと。

○かずとは、部屋にとじこもり。

○としゆきは、社員のかがに休暇をとらせる話をして。かがの故郷はごとうのふくえ。

◎さとみは、睡眠不足のようで、夜中になにをしていたのだろう。

○はなれのかずとの部屋。

かずとがピストルでこめかみをうち自殺したようだ。机にふしていて。机の上にピストル。わきにライフル。

紙には、3人を殺したのは自分だとかいてある。

かずとは、ひでとを殺しダイヤをうばっていた。だが、それを、ひらかわ、すまこに目撃され。ダイヤはとられ、金をせびられ、ふたりを殺したと。かんごはまきぞえだと。

肉筆の署名はなかった。

弾丸は2発発射されていた。一発は、ひらかわの絵にあたっていた。ロウソク岩の絵だ。

ひきだしからは日記があり、2枚のモアイパズルのメモがでてきた。ひでとの字で、ひでとがパズルをといたことがわかる。いちまいは、ありすがひろったものだろう。

◎ぎょらくそうの日記をみる。ひらかわのもののようで、3年前にすまこの絵をかいたり。

8月4日の英人が死んだ日には、わたしたち3人の罪とかかいてある。

ひらかわが殺された8月4日の日記には。れいじをまわったと書いてある。翌日に殺されたようだ。

ボートがでていたという。

◎えがみはおかしいと。絵の上に血が飛んで、それから弾丸がうちこまれていると。

犯人は、かずとの手に硝煙反応を残すために、ピストルをにぎらせてから撃つ必要があったのだろうと。

○午後5じ20ぷんには、だれもアリバイがなかった。窓はあいていたので密室ではない。

○えがみは、タイヤのあとがあって、自転車は、2だいあった。1じまえ、1じ20ぷんごろ。

◎えがみがきくと、れいことさとみは、

ひらかわが殺された夜、あけがた5じ。自転車は、3だいあったと。

れいことそのべは6じまえに自転車は3だいあったと。

/*  

自転車が重要なようだが、わからない。

自転車のあった時間を整理するのはしんどいからやらない。

犯人はまったくわからず。話が長いばかりで、まったくなんの感動もなく。ここまでのところ、推理小説の問題編は、意味不明で、わけがわからないだけで、悪く言うと時間の無駄としか思えないのだが。

*/

/*

無理やり推理すると。

かんごは、すまこの罪を知り、心中をはかったのだろう。かんごは、すまこを撃って。かんごは、すまこにおされ、たおれて頭をうって気絶して。すまこは、銃を窓からすててかぎをかけた。

○ぎょらくそうへ、赤い自転車でいって、およいでかえるとか、わからない。

*/

/*  解答編は、そういうことだったのかと、きれいにまとまった。   */

■えがみは、真相を推理する。

/*   以下省略。  */



○ありす   有栖川有栖(アリス) ぼく。 英都大学法学部2回生 男性。

○まりあ 有馬麻里亜(マリア) - 英都大学法学部2回生 セミロング 女性。19さい。

○えがみ   江神二郎 - 英都大学文学部4回生。長髪。27さい。かみのけには、霊力がやどっているので、切らないという。肉体労働で体格よい。部長。

○そのべ  ゆうさく  園部祐作 - 医師。先生。50すぎのはげあたま。ぼうろうそうの客。

医者。

○てつの  有馬鉄之助 - マリアの祖父。5年前に逝去。ダイヤをかくしている。モアイパズル。

○りゅういち  有馬竜一 - マリアの伯父  アリマの社長。白髪、オールバック。

○ひでと  有馬英人 - 竜一の長男  溺れて死んだ。享年24歳。

○れいこ   有馬礼子 - 竜一の養女。ひでとの婚約者。美人。26さい。

ショートカット、ワンピース。


○かずと  有馬和人 - 竜一の二男  前髪を眉のしたまでたらして。肩幅狭い。24さい。

金槌で泳げない。政治学。テノールの声。


○かんご   牧原完吾 - 竜一の義兄 長身、60歳過ぎ。ほぼ白髪。シワは多いが、血色はよい。

会計事務所経営。資産家。

◎すまこ  牧原須磨子 - 完吾の娘  牧原夫妻。ソバージュ。ワンピース。美人なほう。

中学、高校でクラスのクイーンだった。以前の恋人は、ひらかわ。


◎じゅんじ  牧原純二 - 須磨子の夫  牧原夫妻。 短めのかみ。浅黒い顔。口ひげ。アロハ。貧弱な。


○としゆき    犬飼敏之 - 竜一の異母弟。てつの、のめかけの子。 いぬかい夫妻。太い眉の童顔。白いTシャツ。36歳。レストランのオーナー。小柄だが、スポーツマン。クレー射撃をしていた。

◎さとみ    犬飼里美 - 敏之の妻  いぬかい夫妻。日本的な顔立ち。サマーセーター。栗色の髪。


○ひらかわ  いたる   平川至。画家。白い麻のシャツ。40すぎの男性。

学校はおりだと感じていて自由に生きたい。死亡。

○おだ こうじろう、のぶなが  短髪、推理小説研究会メンバー。ハードボイルドが好き。

○もちづき しゅうへい 銀縁眼鏡、推理小説研究会メンバー。エラリー・クイーンが好き。実家は和歌山。


かしきじま

○西に、ぼうろうそう。ひきしお みさき。自転車3だい。ボート。

ぎょらくそうまで、自転車でかたみち30分。

○東に、ぎょらくそう。みちしおみさき。ひらかわの別荘。赤い自転車1だい。

ボートをもやうところあり。

○ぼうろうそう   

2階だて。白いペンキ塗りのしたみいた。

◎下見板張り(したみいたばり)とは ... 板等の上下がお互いに少しずつ重なり合うように、横方向に張ること。また、そのように張った板のことをいいます。

四阿(あずまや、しあ)、東屋(あずまや) 南の展望台にある。


■この本で何回も、書かれているが、ジグソーパズルも、ミステリも、ひまつぶしだという。あまり生産性がないと。

映画とかなら、なんとなく2時間で終わるけど、この本は、長めで、読むのは疲れるし、なかなか終わらない。問題編は、内容があまりないので面白さは微妙だ。もう少し短めだったらよかったのだが。

自転車や登場人物のアリバイの管理なんて、めんどくさいだけだし。

推理小説の問題編は、意味不明な事件ばかりで、読むのがきびしい。

でも、解答編で、きっちりなぞはとけた。

解答編で、背後にかくされていた、意味がわかるので、解答編は、だいたい面白い。ただ、解答編はすごく短くすぐに終わってしまう。


2025年8月25日月曜日

侍タイムスリッパー

 侍タイムスリッパー

劇場公開日 2024年8月17日

幕末の侍が、現代の時代劇撮影所にタイムスリップして、話がはじまるが。

ストーリーは、単純で、むずかしいところはない。

会津藩士・高坂新左衛門  こうさか しんざえもんが、長州藩士・山形彦九郎を襲うところからはじまり。

/*   ネタバレあり。  */

長州藩士もタイムスリップして現代にきていたので、会津戦争の遺恨試合みたいなことになり。映画の撮影なのに、真剣で戦うことになる。現実には、撮影で、真剣で戦うなんて、ありえないので、なかなか思いつかない展開だ。

○会津戦争(あいづせんそう、慶応4年/明治元年(1868年))は、戊辰戦争の局面の一つ。会津藩の処遇をめぐって、薩摩藩・土佐藩を中心とする明治新政府軍と、会津藩およびこれを支援する奥羽越列藩同盟などの旧幕府軍との間で行われた戦いで、現在の福島県会津地方が主戦場となった。

https://w.wiki/3NEb

○ストーリーは、シンプルではっきりしていて、それより、みどころは、役者たちの演技だろう。

侍が現代にきたら、そういう反応かなというこうさかのリアクション。そして、高坂に対するまわりのリアクションをみて楽しむ部分が中心になるだろう。役者のリアクション芸がよかった。しかし、みかけから性格まで、いかにも侍風のこうさかだったから、なりたったので、最後にきた、太り気味の村田左之助ではじまると、根本から話が変わってくるだろう。

○世直し侍は、蒲田行進曲の銀ちゃんみたいなところが少しあって。

○一番のトリックは、切ると血が飛ぶが、それは、映画作品での話だったというおちで、確かに、ひっかかった。

2025年8月24日日曜日

翻訳者の全技術

 翻訳者の全技術 (星海社 e-SHINSHO)

山形浩生 (著)

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 題名は詐欺的で、技術というほどのことは書いてない。でも、インタビューをまとめた本らしく、読みやすくて、面白い。だらだらと、少しずつ読むと、なんとなく最後まで読んでいた。

翻訳した本の話とか、いろいろな翻訳者の評価とか、翻訳関係の話はもちろんある。でも、積ん読の話とか、キューバやモンゴルの話など、関係ない話も多い。/*   割合まで計算してないが、多い。  */ キューバやモンゴルの話は、山形浩生のサイトで少し読んだことがあるが、読みにくかった。この本では簡単にまとめてくれて、読みやすい。

P73にででてくる、年刊SF傑作選 7  ジュディス・メリル (著)  (創元推理文庫)をなぜかもっていた。積ん読だけど。

ウィリアム・バロウズの「おぼえていないときもある」

これが面白いというので、4ページくらいしかないので読んでみたが、あまり面白くない。

読むと、規制しすぎて、敵をつくって車にひかれて脳をやられた警官がいるという話がでてきて。そういう警官が、あちこちにいるらしい。

作品内に、でてくる何人かは脳をやられているようで。

登場人物の「わたし」にしても、麻薬取締局のリーだと名のるが、本当の名前はビルのようで、やはり脳をやられているようだ。

SFでもないし、なんの話なのか、よくわからないが、脳をやられている人々の話のようだ?

他人の面白いが、ときどきわからないときがある。


2025年8月20日水曜日

日記

 私は、人の名前をおぼえられないと、なんとなく言っていたが。

それは、日本史の成績が悪かったことを意味しているのでは、と思い、恥ずかしくなってきた。確かに、私は、日本史で、名前を覚えるのが苦手だった。

あるとき、Aさんが、人の名前をおぼえられないというので、私は、つい、名前をおぼえられないひとは、日本史の成績が悪かったひとだと言ってしまった。

いったあとに、困ってしまった。それでは、Aさんが日本史の成績が悪い人になってしまう。

また、いらないことをいってしまった。フォローもどうしたらいいのか思いつかず、つっこみもなく、そのままになった。思ったことを適当に言うとフォローに困る。これは、まだかなり軽い方だが、最近は、過去の失敗の記憶がよみがえってきて、悩まされる。老化のせいか、精神状態が後ろ向きになっている。そういえば、先生も高齢になってきて心配だ。


2025年8月3日日曜日

怪盗ニック全仕事

 ■怪盗ニック全仕事1 (創元推理文庫) Kindle版

エドワード・D・ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)

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ニック・ヴェルヴェットは当代きってのプロの泥棒である。つねに依頼を受けて動く彼が盗むのは、価値のないもの、もしくは誰も盗もうとは思わないものだけ。

ときどき聞く有名な作品なので、どんなものかなと読んでみた。全部読むのは、時間的に無理なので、全部は読んでないのだが。

文体は、まわりくどい文学的な表現はなく、読みやすい。短編ばかりで、短いのがよい。

話の内容は、よくできたテレビドラマみたいな感じ。面白いけど、感動とかはあまりなく、深い話はないような。


■1  斑の虎を盗め

1960年くらいのグリニッジ・ヴィレッジ。ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンにある地区。

ニッキー、ニック・ヴェルヴェット。イタリア系アメリカ人。40歳近い。

グロリア 恋人。

ニッキーは、いろんな会社からたのまれ、工場用地をみつける仕事だという。

○公園 ハリー・スミスからの依頼の電話できた。噴水のそばで、集音マイクで盗聴されないように。

3日後に、動物園からとらを盗んでほしいと。3万ドルというとスミスは、しぶしぶうけいれた。

こーみっく  背の高いイギリス人。ブレイン。

ジニー  若い金髪女性。こーみっくの仲間。頭がよい。

スミス  たぶん中年男性。

◎計画では、ニックはジニーと動物園にいってまだらの虎を盗む。

月曜日のあさ、9じ45ふんだ。ジニーがヴァンを運転する。

こーミックとスミスは、トレーラーハウスで待機。

まちあわせの場所で、こーミックたちがニックに金をわたし、ヴァンととらを受け取る。

こーミックたちは、飛行機で、カナダから中東にはこんで、高く売る。

/*     

以下省略。ニックは、はめられた感じで。報復するのだが。

ニックは、泥棒だが、

盗みだけで殺しはしないとかいうルールはない。暴力は使うし、殺すときは殺すという悪党だった。

*/

■1 プールの水を盗め

アッシャー・デュモントの依頼。プールの水をぬすんでくれと。

アッシャーは、美人のようだ。

サム・フィッツパトリックの屋敷のプール。さむは、ミステリー作家で、プロデューサー。

○いなかで、野原にあるサムの屋敷。

ニックは、アッシャーにつれられて、屋敷にはいる。

リディア  サムの妻。40だい。

ニックは、サムに、自分は、ヴェルヴェットというもので、ものかきで、よいプロットがある、話をきいてくれと。密室殺人のプロット。

透明ガラスのまどをとおして、レーザー光線で、被害者を殺したのだと。

アッシャーは、おばのメリーが、昔、サムと結婚していて、サムは独立宣言をして、メリーはでていって行方不明。

/*   

プールの水がなぜ必要か。どうやって盗むのか。

たぶん、プールのそこになにかがある。メリーおばさんがうめられているとか。

それか水になにかとけているのかも。麻薬とか。

*/

/*    

ニックは、くだらないけど、なかなか思いつかない方法で、プールの水を盗んだ。

アッシャーは、手に入れたプールの水で、サムを追い詰めていく。

 */

■真鍮の文字を盗め

チャーリー・ウェストン  大柄な刑事。警部補、窃盗か。イーストブリッジ警察。

レストランで、食事をしているときて、ニックが泥棒だとしっていた。そして、消えてくれと。

ニックは、でていき、バーにはいる。帽子に盗聴器がしかけられていた。

手紙をもらったジョゼフ・ミリングズに電話した。ニックは、値打ちのあるものは盗みませんと。

サトメックス社のかべに金属製の文字があるから3つだけ盗んでほしいと。

○みりんぐずは、法律事務所をしていた。

○ニックは、サトメックスしゃへいってみてみる。川のよこの壁に、SATOMEXという文字がでかくあり。

ニックは作業着で文字をふくからと警備員にいって。文字のささえにさんをたらし、カプセルをおいた。さんでカプセルはとけていき、半時間で、文字は川におちた。

SEXがおちて、あとには、ATOMの文字がのこった。/* ATOMにしたかったのだろう。    */

○ニックは貸しボートで、おちた文字を回収にいく。

シンディー・クラークがとびのってきた。

若い女性。ひやけしている。金髪で青い目。大学生だが、記者のバイトをしているようだ。

プルオーバーをきている。

プルオーバーとは、頭からかぶって着る、前が開かないタイプのトップスやアウターのこと。

潜水服をみてかってにのりこんできた。もぐるのだろうと。

ニックはもぐってさがすが文字はなかった。水面からでると、チャーリーの警備艇がきていた。

ニックは、なにもとってないからと。

/*   文字は、ボートのしたにつけたのだろうか。どこかに流れるようにしたのか。  */

/*

   途中省略。

うらには、とんでもない陰謀があった。

ネタバレ注意

トリックをみぬくには、

スーツのボタン、男性は右前、女性は左前が一般的という知識が必要だが、そんなこと気にしたことなかった。

  */

ニックは盗聴器をしかけるのは、裁判で判事に評判悪いぞと。/* 令状がないと違法だろう。    */

逮捕しても、軽い窃盗犯だし。それに、逮捕したら、ミリングズたちは、証拠をけして逃げるだろうと。

もっと大きな犯罪に興味があるのじゃないかと。

チャーリーはこのまちから消えろと。喜んで。

■恐竜の尻尾を盗め

馬術競技会場にいくと、フレイダー・キンケイドがきて、狩猟世話役だという。自宅のパーティーにこないかと。

りん・ピーターズI  午後に落馬事故をおこした若い女性。すないろの髪。

○キンケイドは、マンハッタン北部の博物館から、ティラノサウルスの骨格標本のしっぽを盗んでほしいと。

○博物館。たまたまりんとあった。アンティーク宝石の特別展示をみにきていた。

りんは、警備が厳重なのは、数ヶ月前にプリニウス・ダイヤモンドが盗まれたからだと。開館時間内にむすまれた。

/*  ダイヤを盗んで、しっぽに隠したのだろう。   */

りんは、ダイヤの研磨しをめざしている。

○キンケイドの家にいく。なぜしっぽがほしいのかと聞く。キンケイドは、地下室に案内した。そこには、骨がたくさんあった。副業で、骨をつくり、博物館に売っていた。博物館では、骨格標本でたりない部分の骨の需要があった。材料に骨を使ったり。しっぽの見本がほしいのだった。

/* 

 途中省略。

キンケイドの本当の理由が明らかになる。

なぜかニックは、りんの側にたち。

    */

/*   ニックのような泥棒が、依頼者をおいつめてどうするのか。依頼者を裏切ったも同然。仕事としては失敗している。  */

○車でかえる。

りん  あなたの仕事っていつもこんな楽しいの。

ニック  きみみたいなひとがいっしょならね。

■陪審団を盗め

サテン射殺事件があった。

ヘレン・サテンは主人グレゴリーの愛人と決闘をして、相手を殺した。迷路の中心で。

○アダム・ホイップルは、陪審員全員を盗んでくれと。補欠ひとりいて。男女ふたりの廷吏に警備されていると。

○ニックは、サテン事件の裁判にいってみた。リーガー刑事の証言。

場所は、迷路の庭園。

ローラ・インドリス 被害者の女性。ヘレンが逃げるローラをうしろからうった。

○チャーリーとたまたまあった。裁判をみにきていた。

○陪審員たちは、白いヴァンで食事にいく。ヴァンは、レストランを経営するモーテルの所有。

/*    運転手になりかわって、ヴァンごと盗めばいいはず。 */

/*   

(中略)

迷路の庭園での本当の真犯人は。 

ネタバレ注意

そういえば雪がふっていた。すっかり忘れていた。

でも、証拠がないと有罪にはできないかも。

 */

陪審員たちは拍手した。

チャーリーは、約束だから、5分だけまってやる、そのあと指名手配だと。

/*    ニックは指名手配になった。ということは、一度は、監獄にはいったのだろうか。 */

○ニックとホイップルは、車で逃げる。

ホイップルは、じつは、ローラは、/* 

なるほど。最後に、重要な真相があかされて、余韻が残る。

  以下省略。  */


○ニック  ニッキー、ニック・ヴェルヴェット。イタリア系アメリカ人。40歳近い。盗みの手数料2万ドル、危険な場合は、3万ドル。

Long Island Sound ロングアイランド湾、米コネティカット州とニューヨーク州のロング・アイランド島の間の湾、を臨む小さな町に住む。

価値のないものしか盗まない。

○グロリア ニックの恋人。

○チャーリー・ウェストン  大柄な刑事。警部補、窃盗か。イーストブリッジ警察。