悪魔人形の廻る夜 八咫緑
1巻2巻は数年前に読んだが、結末の3巻は読んでない。
3巻を読むと、話がもりあがって、わかりにくいところもあるが、まあまあよい感じで終わった。
短い話で、小粒ながら読後感がよい。
■
豪華客船にのりこむいばら。
そこでは、人間そっくりの悪魔人形どうしが戦っていた。最後に、いきのこったひとりだけ、人間になれるというルールだ。
いばらの目的は、両親を殺した赤い瞳、黒い長い髪、の悪魔人形にかたきうちをすること。
いばらは、人形のヘルミと協力関係となり。
/* ねたばれ注意
*/
/* 細かいところはうろおぼえ。 */
いばらもじつは人形だった。記憶が改ざんされていた。いばらはそれを知り、ショックで、すべては幻、自分にはなにもないと動けなくなった。
ヘルミは、人形をすべてたおし、いばらにおれを殺して最後のひとりとなり、人間になれと。
ヘルミは、おれもなにもない存在だ。ひとつくらいは、自分に意味をくれと懇願する。
いばらは、ヘルミを殺しにかかるが。ドロスがとめにはいり死んだ。
その衝撃で、いばらもヘルミも、本当になにもなかったのかとこころが揺らいだ。
いばらは、過去の自分に、捨てたリボンをわたす。昔、なくなった娘のかわりとして、いばらが買われてきて、その娘のようにリボンをつけていたのだった。その娘の母とはうまくいっていたときもあったようだ。
そして、いばらは、ドロスからもらった自分のかぎをみて、ある決断をする。
/* 以下省略 */
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○いばら・ファウスト 少女。大きな屋敷の養女となったが、その義理の両親はある悪魔人形 /* 黒髪、赤目。 */によって殺され、いばらは復讐をちかう。
○ヘルミ ウィルヘルミ メガネ、長髪のやせた男性。悪魔人形だった。黒髪、赤目。
○少女B 昔、ヘルミは、Bと逃げた。悪魔人形。
○ドロス ドロッセルマイヤー 小さな兵隊の人形。ヘルミの友人。男性型。全長20センチくらい。四角い白黒の帽子。元貴族だけど、魔術師に人形にされてしまった。ドロスは、悪魔人形ではない。別系統の人形。
○
ニューランズ ヘルミの兄。悪魔人形。人形のバトルをしきっている。
○にこら 少年 悪魔人形をつくったひと。いのちのワインとは、ニコラがつくった血液のことで、その血液を使用しているため、にこらは、少年のすがたになっているようだ。
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○悪魔人形は、なぜか自分で自分のかぎをまわそうとはしない。常にかぎをまわすあるじがひつようだ。そういう呪いのようだ。かぎをまわしたあるじに忠誠をつくす。
○悪魔人形は、ニコラ・ストラドの至上の技術。
○まければ死ぬ、勝てば人間になるデスゲーム。管理しているのは、仮面をつけた観測者、オブザーバー。
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