2025年7月8日火曜日

悪魔人形の廻る夜

 悪魔人形の廻る夜   八咫緑

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1巻2巻は数年前に読んだが、結末の3巻は読んでない。

3巻を読むと、話がもりあがって、わかりにくいところもあるが、まあまあよい感じで終わった。

短い話で、小粒ながら読後感がよい。


豪華客船にのりこむいばら。

そこでは、人間そっくりの悪魔人形どうしが戦っていた。最後に、いきのこったひとりだけ、人間になれるというルールだ。

いばらの目的は、両親を殺した赤い瞳、黒い長い髪、の悪魔人形にかたきうちをすること。

いばらは、人形のヘルミと協力関係となり。

/*   ねたばれ注意  

*/

/*   細かいところはうろおぼえ。  */

いばらもじつは人形だった。記憶が改ざんされていた。いばらはそれを知り、ショックで、すべては幻、自分にはなにもないと動けなくなった。

ヘルミは、人形をすべてたおし、いばらにおれを殺して最後のひとりとなり、人間になれと。

ヘルミは、おれもなにもない存在だ。ひとつくらいは、自分に意味をくれと懇願する。

いばらは、ヘルミを殺しにかかるが。ドロスがとめにはいり死んだ。

その衝撃で、いばらもヘルミも、本当になにもなかったのかとこころが揺らいだ。

いばらは、過去の自分に、捨てたリボンをわたす。昔、なくなった娘のかわりとして、いばらが買われてきて、その娘のようにリボンをつけていたのだった。その娘の母とはうまくいっていたときもあったようだ。

そして、いばらは、ドロスからもらった自分のかぎをみて、ある決断をする。

/*    以下省略   */


○いばら・ファウスト   少女。大きな屋敷の養女となったが、その義理の両親はある悪魔人形 /*    黒髪、赤目。 */によって殺され、いばらは復讐をちかう。

○ヘルミ   ウィルヘルミ  メガネ、長髪のやせた男性。悪魔人形だった。黒髪、赤目。

○少女B   昔、ヘルミは、Bと逃げた。悪魔人形。

○ドロス ドロッセルマイヤー 小さな兵隊の人形。ヘルミの友人。男性型。全長20センチくらい。四角い白黒の帽子。元貴族だけど、魔術師に人形にされてしまった。ドロスは、悪魔人形ではない。別系統の人形。

ニューランズ   ヘルミの兄。悪魔人形。人形のバトルをしきっている。

○にこら  少年  悪魔人形をつくったひと。いのちのワインとは、ニコラがつくった血液のことで、その血液を使用しているため、にこらは、少年のすがたになっているようだ。


○悪魔人形は、なぜか自分で自分のかぎをまわそうとはしない。常にかぎをまわすあるじがひつようだ。そういう呪いのようだ。かぎをまわしたあるじに忠誠をつくす。

○悪魔人形は、ニコラ・ストラドの至上の技術。

○まければ死ぬ、勝てば人間になるデスゲーム。管理しているのは、仮面をつけた観測者、オブザーバー。


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