国民のための経済と財政の基礎知識 (扶桑社新書) | 髙橋 洋一
アンリミにあったので、ひさしぶりに髙橋洋一を読んだ。
本人が書いているのかどうかは、知らないけど、平易な文体で、小学生でも読めるだろう強みがある。
しかし、読者層が広い分、影響力があって、怖いところがある。
2021年の本だから、それほど古い本ではないようだ。昔、そんなこと言ってたなという感じの話が多いけど。
たとえば、歳入庁の創設も昔から言ってることだし。いろいろあって実現しないだけ。
○社会保障制度は、所得の再分配。財源は、社会保険料と所得税であるべき。消費税は、貧乏人からもとるので、社会保障の財源にはむいてない。
/* しかし、所得税では、労働者の負担が大きく、自営業者の脱税もあり、
収入は少ないが資産をもっている老人などからとれないから、そうでもないらしい。 */
○財務官僚は、増税して、歳出権を大きくしたい。/* いつもの財務省たたき。 */
経済成長による増税は、それに反するのでいやがる。
/* どっちにしても、増税で税収が増えるのなら、歳出権は大きくなるのでは? */
○ドル円は、120円くらいがちょうどいいだろう。
/* それが、いまは、いきすぎた円安になって、国民生活が貧しくなってきているが。
今は、150円でも、円安は、よいこと、という立場のようだ。 */
○
わたしがむねとするマクロ経済学的に考えれば、日銀の金融政策によって経済全体の底上げをめざしたほうがいい。
財政政策は補助的なケースだけが景気回復している。
/* やはり、このひとは基本的に金融政策主体のひとのようだ。 */
○財務省のサイトに、日米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない、と書いてある。
この文章は私が書いたのだが、ポイントは、先進国であればという部分。
まともな金融政策をして、インタゲを守る国という意味。
/*
しかし、これからもっと日銀が国債を買い支えないといけないのでは。
となると、日銀がまともになり、国債をあまり買わなくなったほうが、デフォルトするのでは?
*/
○
/*
まだまだ、いろいろ書いてあるが、気軽にコメントできないような、めんどうな話も多い。
適当にコメントするのもこのくらいにしておいたほうがよいだろう。
*/