月光ゲーム
Yの悲劇’88
有栖川有栖
○夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われたように出没する殺人鬼! 有栖川有栖のデビュー長編。
○
サリーがさきに帰ると書き置きを残して、下山。
しかし、火山が爆発し、道がうまっていた。サリーも生き埋めになったのかも。
サリーは高校時代にワンゲルにいた。それでキャンプにいこうといいだしたのだった。
○つとむは、山で迷って、いっしょにいた、子どもが死んだ経験があり。
○しょうぞうは、サリーから指輪をかりて、くすりゆびにいれたが、ぬけなくなったという。
○林のなかで、ふみお、あだなは弁護士が死んでいた。
背中にさしきず。右手の指の先の地面に、Yというダイイングメッセージ。
○りよによると、しょうぞうは、サリーが好き。
りよは、しょうぞうに、のぞみはないと思うという。
たけしのほうがあうだろうと。
○武は、サリーがうまってないか、スコップで、あちこちほっていた。
○えがみは、ぼくに、りよとなかよくするのもほどほどにという。
○ルミはグルジェフにはまっているようだ。クンダバファーは彼の造語だ。クンダリニーから。
えがみの説明では、それは、知覚を制御する装置。そこから、ひとは幻想を与えられているらしい。
○0じすぎに噴火があり、逃げる。
しょうぞうがいなくなった。
○突然、しょうぞうの歌い声がする。しかし、それは、録音したテープを再生しただけだった。だれかのいたずらだ。
○はやしのなかでつとむが死んでいた。左胸を刃物でさされたようだ。
スケッチブックにyとかかれていた。
犯人は、ちかくの小川に血でよごれた、てを洗いに行ったはず。
途中、マッチのじく、マッチのはこがおちていた。暗い道をてらすため。
○ぼくは、りよが、山の斜面にナイフをすてたことを発見する。
しかし、そのナイフが凶器なのかどうか。りよがすてたものなのかどうか。はっきりしない。
ぼくは、このことは秘密にした。
○つとむの枕元に手紙が。もう殺人はおきないと、かいてある。
テントの表札の裏にかいてある。さゆり、りよ、るみの三名の表札。
つとむの万年筆をつかってかいてある。
ぼくは、さっき、りよがこのテントからでてきたことを思い出す。りよは手紙をみたのかどうか。
◎サリーは、コンパスや軍手をおいていったことがわかる。
○えがみは、マッチが10本だけはへんだ。片道でも、9本いるはずだと。
○なつおの推理
キャンプふつかめのよる。
ふみおとべんが、ピースにたいするうらみごとをこぼしていたのをきいたという。
たつこがウォークに入部したきっかけは。べんがスカウトしてきた。ふみおも、たつこにアタックして。
ピースがよこどりした。
ピースはゆうことつきあっていたのに。
たかひこは、うそだとおこる。ゆうことはただの友達関係だと。ゆうこも認めた。
なつおは、ふみおのYの文字は、ピースマークのかきかけだと。
べんのyのじは、犯人の偽装工作だ。べんもYのじを見て意味不明だったからyなんてかくわけがない。
◎もちづきは、犯人はたけしだと。
つとむはこどもを事故で死なせてしまった。その関係者の復讐だろうと。ふみおは、まちがって殺された。
たけしは色盲だから。しかし、たけしは、ただの色弱だと反論した。
○もちづきのカメラからフィルムがぬきとられていた。あの歌のテープがながれてテントからでたときにやられたのだろう。
○ゆうこは、ありすに、みかが犯人がわかったらしいと。
○ふみおのポケットからしょうぞうの指がでてきた。指輪でわかる。
○たけしの自意識過剰な話があり。
○午前三時に噴火した。
みんなで、ロープでおりる。危険ながけを通り。
○ぼくのところにゆうこが、みかをつれてきた。
みかの推理。Yとは、やまざき、サリーのことだと。
キャンプを楽しんでいたサリーが、一夜あけると姿を消していた。
ふみお、つとむ、しょうぞうが、なにかしたのだろうと。
サリーは、下山したが、噴火にあって、おりられず、彼らに復讐したのだろう。
たけしがきて、そんなのは、恐怖の産物だとけなす。/* たけしは、サリーに好意をもっていたような。 */
りよは、みかに、あなたがやったのかといわれると、なぜか、すごいショックをうけてにげだした。ありすが追って、話をきく。
りよは、誰も殺されないというメモに、サリーのナイフがささっていたのだと。サリーをかばって、ナイフをすてたようだ。
○ラジオからサリーの死体に両親が対面というニュースが。
まさきは、サリーは、火山弾の直撃で、昨日死んだと。
○また噴火。吊橋はまだかかっていた。
たけしは、ルミをたすけて、木の下敷きになった。
つりばしは落ちていった。もう帰れない。
/*
サリーが犯人でも時間的にはなりたつのでは。
ルナがキャラとしてはめだっていてあやしいが。犯人の見当がつかない。
yは、逆からみるとhなので、はるみみかだろうか。
みかの美しいという字を書こうとしてYになったのかも。
*/
/* 以下省略。 */
■
ありす ぼく。りよが好きらしい。
サリー やまざきさゆり。書き置きをのこして、消えた。
ゆうこ あだな神主。
ふみお とだ。最初の犠牲者。あだな弁護士。
ルナ るみ。ルナティックな女性。
つとむ きたの。第二の犠牲者。べん。
しょうぞう 行方不明。指だけ発見。
たかひこ ピース。
まさき あだな博士。
■
月光ゲームは、孤島パズルの前にくるデビュー作らしい。なぜか持っていたので読んだ。
ミステリはひまつぶしで、非生産的といわれるが、気になって読んでしまう。
この本では、ホモ・ルーデンスという言葉がでてくる。
飛ばし読みで、読んだけど、この本は飛ばし読みに向いているような気がする。
ストーリーがシンプルなので、少々とばしても、迷うところが少ない。飛ばし読みのスピード感が、ちょうどよい感じ。
ところどころメモしながら読んだ。あらすじというほど細かくは書いてない。あとから見ると、重要な箇所が抜けていたりする。あとにならないとわからない。
さすがに、解答編は、自然と、死体の話ばかりで、どろどろした動機もあって、気持ちが悪くなってきたが。
ただ、動機は、弱すぎる。どうせ噴火で、みんな死ぬからという自暴自棄なところもあったようだ。
トリックというか、ささいなことに気づくかどうかがポイントだろう。
■ネタバレ注意。
懐中電灯がこわれたのは、死体を発見しておとしたからということにするため、第一発見者となった。
というが、これは無理があるだろう?
懐中電灯をおとしてこわれる、ということは、いいわけしなくても、いくらでも、どこでもあることだから。 懐中電灯を捨ててもいいし。
わざわざ、疑われる第一発見者になる必要はないだろう。
そもそも、懐中電灯についた血は、洗ったのだろうか。だとすると、懐中電灯は、水がはいっていて、おかしなことになるのでは。完全防水でハンカチでふいたのだろうか。
○マッチに血がついてないのは、ハンカチなどで指をふいたからというのもありでは。
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