昔、岸田秀が言っていた。/* うろおぼえだけど。 */
米国はインディアンを虐殺して侵略してできた国だと。それを自己正当化して侵略体質になっている。
そして、イスラエルは、パレスチナ人の土地を奪っている。米国のコピー、出先機関みたいなものだと。
それは何十年も前の話で。
今、実際は、エプスタイン・ファイルとかもからんでもっと複雑な背景があり、イスラエルのほうが米国をふりまわしているように見える。ホルムズ海峡が閉鎖されて、日本にとってもひとごとでなく、オイルショックのシナリオになってきた。
それはおいといて、映画のいいかげんな感想。
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サブスタンス
劇場公開日 2025年5月16日
主人公が薬使って、苦しんで死ぬだけという陰々滅々な救いようのない話。
ひどい話だけど、ホラーだからありなのだろう。
ホラーなので、いやな空気ではじまる。コップの中に、はえがはいって死んでいたり。
エリザベスは、有名女優で、エアロビクス番組までもっていた。しかし、ある日、プロデューサーが、あれは年取りすぎてだめだろうと電話しているのをたち聞きしてしまう。
それで、番組をおろされて、老いとか美に悩み始める。若いころは、あんなにきれいといわれて、だれからも称賛されていたのに。なぜこうなったと。そうとう精神的に追いつめられて、自動車事故をおこしたりして。ついに、ありえないような薬にたよってしまう。若返りの薬にたよる。しかし、これが、変な薬だった。
薬をつかうと、エリザベスの背中がわれて美少女スーがでてくる。時間はかかるけど、美少女の娘をうむのとあまり変わらないような感じ。薬の会社は、ふたりだけど、ひとりだ、というけど、意識も肉体も違うので、なりたってない。スーがうまれる時点より前の記憶だけ、共有されているようだ。それ以外は、別人だ。
エリザベスとスーは、一週間ごとの交替で、活動する。一方は、昏睡状態となる。
スーは、時間厳守でエリザベスの体から栄養をとらないといけない。でないと体が崩壊する。スーは、エリザベスの脊髄に注射器をつきさして栄養のある液体をとる。
でも、スーは、若くて美しいので、遊びに夢中になって時間を超過してしまう。そのせいで、エリザベスは、老化が急速にすすんでしまう。
/* このへんうろおぼえで、少しちがうかもしれない。 */
エリザベスは、老化がひどくなり、その原因であるスーへの憎しみで、精神が崩壊してきた。部屋は、ゴミだらけになる。
スーは、そんなエリザベスを軽蔑しうとましく思う。
現実で考えると、自分の娘をうんで育てて、それに手間暇かかって、いろいろ養分をすいとられて、気がつけば老人になっていたみたいな感じににているかもしれない。エリザベスは、スーのために養分となり老化しすぎて、こんなことは終わりにしたいと思い、スーを殺そうとする。でも、自分の分身は殺せないと躊躇してしまい、逆に殺されてしまう。
スーも、養分を殺したので、崩壊していく。スーは、また薬をつかい、第三の自分をうみだす。
しかし、これがとんでもない怪物で、それでも、無理やりショーにでて、ボコボコにされて、あとは血まみれになるという最低の話。ぜんぜん問題が解決してないし、面白くもなんともないから駄作だなと思ったが。ホラーだからこれでいいのか。ホラーというより気持ちの悪い悲劇。悲劇も、俯瞰すれば喜劇となる。どんな悲劇も、遠くから見れば笑える。チャップリンもそんなことをいっていたような。若さと美に翻弄される運命の人間、結局、承認要求にふりまわされてしまう人間、それを描いた喜劇としてみたほうが、少し笑えて見やすいかもしれない。
これが、カンヌで脚本賞か。どうなのかな。ひどい話だけど、どんどん状況が切羽詰まってきて、退屈しないからよくできているほうなのかも。
ゴールデングローブ賞の主演女優賞は、特殊メイクもすごく、熱演していたから、これは、わかる。